日本を変えた10大ゲーム機 (ソフトバンク新書 87)
日本を変えた10大ゲーム機 (ソフトバンク新書 87)
多根 清史

販売価格: ¥ 798
定価: ¥ 798
人気ランキング: 199508位
おすすめ度: 
発売日: 2008-09-17
発売元: ソフトバンククリエイティブ
発送可能時期: 在庫あり。
日本のゲーム機の歴史を知るには絶好の本
インベーダーにはじまり、PS3まで、日本のゲームの変革期を担った10種類のゲーム機を元にゲーム業界の歴史を俯瞰的に追った本。
新しい情報・細かい情報が少ない、と書いてあるレビューもあるが、この本はゲームマニアに向けたコア情報というのではなく、幅広く誰もが読めてわかりやすく楽しいゲームの本だ。
同時代の人間として上手いと感じるのは、ゲーム機を取り巻く空気が良く描かれていること。
今や死後となった「マルチメディア」への期待感を胸に、ワクワクするユーザーに支えられ進歩していったゲーム業界。そして「マルチメディア」の言葉を自ら葬り、一つの成熟に辿り着いたゲームの一時代の変遷が描かれているのが良い。
日本を変えたゲーム機にどうして3DOが入らないのか
松下電器(現 パナソニック)が発売した3DOを含めていないのは、片手落ちである。産業論として、松下が失敗したこのゲーム機は日本の家電メーカーがバブル期の熱気からさめて、ものづくりの原点に帰るきっかけとなった。
このことが現在のパナソニックの業界での地位や、業界再編への呼び水につながっており、ソフトやコンテンツビジネスの魔力にとらわれたソニーは現在の低迷へと結びついている。日本を変えたというタイトルにするならば、ゲーム業界から産業界を俯瞰するような視点でゲームビジネスに取り組んだ企業のその後を解析しないと、名前負けすると思う。
それとゲーム業界の原則、ゲーム機のリーダーフォーマットは3代続かない。ゲーム機がゲームを超えた機能を歌いだしたら、下降線をたどる。など、他の産業にない法則があるはず。その規則性を分析してもらいたかった。総じて、速成のように思える内容である。
資料としてなら
自分は初代ファミコン以来のリアルタイム世代なので手にとったのだが、さらっと何も残らなかった。それなりによくまとまっているのだが。
思うに、これは80年代以降に物心付いていた人なら、誰でも共通認識として知っていることなのだろう。だからそれをまとめられたところで、高校現代史の資料集程度のインパクトしか持ち得ないのだろう。
意外に前後の世代が読むと面白いかも。